電気計測器メーカー大手の日置電機株式会社様では、自社開発された設備管理システムを各セクションでご利用されておりました。 ご提案のパッケージソフトSMARTTPMと既存システムを照合し要件定義をまとめ社内での運用に問題がない事ご確認頂きご採用いただきました。
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導入の目的
- 校正測定器の定期保全(TBM)履歴を管理することにより不具合品の流失を防ぐ
- 製造設備のトラブルを最小限に抑えるために予防保全(PM)事後保全(BM)の管理を行う
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導入成果
- 生産システム全体の効率化の追求を図り、「強い現場力」を持った企業体質をつくりあげることを目的とし保全活動を強化することができた。
- 協力工場に貸し出していた金型等の資産管理もSMARTTPMで運用が可能となった。
- 品質保証課では校正用測定器の貸出し前点検・社内貸出し機能・返却・予約機能を取り入れ製造現場での業務を円滑に作業する事ができた。
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ソリューション選定のポイント
- Webアプリケーションでどこからでも利用できる
- クライアントフリーにより全員参加型で保全活動ができる
- 最小限のカスタマイズで必要な機能を利用できる
- ニーズに合わせて柔軟かつスピーディに対応できる
- 校正測定器のレンタル機能が利用できる
- 備品管理及び固定資産台帳としても使用ができる
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使用規模
導入の背景

製造部における生産用設備の保全は、PC板実装工程や部品加工工程で使用している大型設備は定期的に行われていましたが、製品の組立工程で使用する工具・ジグ・接続用ケーブルなどでは十分とは言えませんでした。そのため、ジグ・工具の磨耗や接触不良・接続ケーブルの断線・組立装置などの設備トラブルにより、生産ラインのチョコ停が時々発生し生産効率向上の妨げとなっていました。また、協力工場に貸与している金型や組立加工時に使用するジグ・工具の不調や不具合には対症療法的な対応になりがちでした。 この度SmartTPMを導入し、生産にかかわる工程で使用している計測器からジグ・工具・ケーブル一本に至るまで登録して、校正と保全の履歴管理を進める仕組みを構築しました。また、社外に貸与する設備に関しても管理部署を統一して社内設備と同様の管理にすることができました。今後はSmartTPMの機能を有効利用して予防保全を進めることと、保全サイクルを通じて生産現場の担当者ひとり一人の保全知識と技能を高めることで、チョコ停を撲滅して生産効率の向上を目指していきます。

定期校正を市販のソフトで管理しようとすると、かなり高額な費用がかかってしまいます。通常、設備台数が少なければ、表計算ソフトを用い、設備台数が多くなってくるとデータベースで管理します。 弊社では、M社のデータベースを用いて、設備の登録および定期校正を行ってきました。しかし、このデータベースの問題点として、全員のライセンスが費用面から用意できない点、Webで見ることができない点などに加えて、一番の問題点は、5年ぐらいするとデータベースのバージョンアップに対応しなければならないことでした。 長年、問題点を解決できない状態でしたが、SmartTPMを紹介していただき、定期校正に利用できるように対応しました。これにより、上記の問題点があっさりと解決してしまいました。 SmartTPMでは、設備を登録しておりますので、定期校正の業務以外にも、社内の設備のレンタル機能(設備の貸出・返却管理)も追加していただき、現場作業者が利用しやすい環境にしました。 今後は、SmartTPMをコアにして、資産管理や校正証明書の使用標準器にも利用できるように活用していきたいと思います。
お客様プロフィール
本社住所 |
〒386-1192 長野県上田市小泉81 |
資本金 |
32億9,946万円 |
従業員数 |
673名(2011年12月31日現在、HIOKIグループ全体) |
事業内容 |
電気計測器の開発・生産・販売 |
URL |
http://www.hioki.co.jp/ |
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